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コロナ禍における感染症診療レクチャーを開催してきました!

更新日:2023年11月12日

2023年9月23日ー24日、大阪で開催されたプライマリケア学会秋季セミナーにおいて、

【これからの臨床での日常的な感染症対策 ~コロナと気道感染症の見極めかた~】

テーマに開業医の先生や病院で外来診療をされている先生方を対象にワークショップを開催

してきました!


全国で感染症専門医/総合診療医/プライマリケア医/在宅診療医として最前線で実践・指導されている先生方11名が集まったプライマリケア学会の感染症委員会 感染症診療・対策チームのコアメンバーの1人として、4人の選抜企画として参加させて頂きました。


今回は、下記の4つのテーマに関して、4人で分担してレクチャーを開催。


1:コロナ禍の感染対策として、時間的分離/空間的分離により診療、手洗いや消毒の対応の仕方、患者さんの受付に入る前の詳細な症状確認電話問診の重要性。この事前確認により

待合室や診察室でいる患者さんが一番安心して受診できることになると。

ごくたまに「そこまで聞くか!」「面倒くさ!」「私はコロナではない」「風邪をひいていない」というクレームを言われる患者さんがおられるが、その何人かが実際にコロナやインフルエンザだったり、風邪を引いていたりするケースも多いのも事実・・・。しかし、我々は患者さん皆さんが安心して受診してもらえる医療機関を守らないといけない責務がある。


2:コロナ抗原定性検査キットなどの正しい使い方とその結果のタイミングと手技、コロナの抗ウイルス薬(パキロビット、ラゲブリオ、ゾコーバ)の効果とその使い方、特に効果が不十分なデータしかないのに特効薬のようにゾコーバを安易に処方している医師への啓蒙、注意などを世界の論文を提示しながら、その解釈と意義に関してをエビデンスを提示しながらレクチャー


3:風邪薬や総合感冒薬というもはや10年以上前に効果が否定され、メリットよりデメリットが勝るというレクチャー、鼻副鼻腔炎、咽頭扁桃炎、気管支炎、肺炎の診かた、抗菌薬処方は本当に要るのはどういう時なのか?


4:基本的な感度/特異度/尤度比という感染症診療において不可欠な統計学的知識


受講された全国から集まられた熱心な医師/薬剤師の先生方は、活発な質問やディスカッションをされ、受講後アンケートも非常に好評でシリーズ化して欲しいという要望も頂き、お蔭様で盛会に終えることができました!


プライマリケア学会の感染症委員会 は、諸先生方みな、非常に多忙な中、毎月1回は仕事が終わった夜の21時からWEB会議を1~2時間、長い時には3時間近くディスカッションをしており、ワークショップなどがある場合には、毎週開催しております。


全国の発熱/風邪診療を行っている、また、どうしてよいか悩まれている開業医/在宅医/外来診療医の先生方に少しでもお役に立てるべく、北は北海道から、南は沖縄で活躍されている優秀な熱い仲間とともに今後も頑張りたいと思います。




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