インフルエンザやコロナは、急性胃腸炎(悪心/嘔吐/下痢)などの症状でみられることも多いことをご存じですか?
冬場に流行するノロウイルスをはじめとしたウイルス性胃腸炎。なんでもかんでもよくあるウイルス性胃腸炎と診断されてしまっている中にインフルエンザウイルスやコロナウイルスによる急性胃腸が混じっています…。
実際、いくつもの保育園で近隣医療機関で急性胃腸炎とだけいわれ、インフルエンザやコロナの検査などの可能性や精査などもされずにその保育園やその家族内で感染拡大となっており、当院でインフルエンザ陽性、コロナ陽性という結果判定となっているケースも多いです。
もともと小児のインフルエンザは、10~20%で急性胃腸炎の症状で現れることはわかっています。コロナでも急性胃腸炎での症状で現れることもあるのです。
Lancet. 2017;390:697-708. Pediatr Infect Dis J. 2009;28:372-5. Clin Infect Dis. 2003;36:299-305.
高齢者は、発熱がなく、食欲不振や倦怠感などでインフルエンザの症状としても出ることも多いとされていました。
JAMA. 2005;293:987-97. Clin Infect Dis. 2019;68:e1-e47
あなたのその急性胃腸炎は、インフルエンザやコロナではないですか?